過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「ハジメての約束」咲「みやながけは!?」
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846: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2017/05/16(火) 19:16:25.81 ID:voTG4GgHo

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 「ねぇ、お父さん」

 「一?

  もう少し待っていてくれよ」

 「女の子?」

 「……君、誰?」


 そこに一人の女の子が現れた。

 ボーイッシュな服装はまるで男の子のようだけれど、前髪につけた可愛らしいリボンが特徴的だった。


 「えーっとね、彼はお父さんがお世話になっている人の子供なんだ。

  一、挨拶をしなさい」

 「はじめまして!

  僕の名前は須賀京太郎です!」


 元気に名乗りをあげる京太郎。

 彼にとっては知らない人相手でも物怖じせず仲良くなるのは得意だ。

 特に近しい年齢であれば男女問わず仲良くなれる。


 「ほら、一。

  ちゃんと挨拶しなさい」

 「ボクの名前は国広一、です」

 「よろしくね!」

 「う、うん」


 グイグイ仲良くしようとする京太郎に圧されているのか、一歩引く一。

 一も人見知りするタイプではないのだが、やはり同年代の男の子相手だと少し怖いようだ。


 「ねぇ、一緒に魔法を見ようよ!

  おじさん、すごいんだよ!」

 「……お父さん、何見せたの?」

 「あ、ああ。ちょっとね」

 「……もう、こんな手品」


 おじさんの胸ポケットから折り紙を取り出し、同じように折る。

 そして開いてみると、先ほどと同じように花が出てきた。


 「ボクにだって出来るよ」

 「手厳しいなぁ。まずは小手調べでね?」

 「お父さん、ロクなのできないくせに」

 「うっ……」


 ジト目で父親を見る一に対し、さらりと同じ手品を繰り返した一を凝視する京太郎。

 じっくり見られることが落ち着かず、一歩下がる。



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