過去ログ - 西住みほ「優花里さんに首輪をつけてもらったら大変なことになりました」
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11:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 21:43:36.46 ID:uVTtUoYmo
開館と同時に入りました。
ショップへも殆ど時間を空けずにいきました。
見たい場所、皆と一緒に遊びたかったアトラクションにも目もくれず、真っ先にショップへと入ったのです。

『売れきれだ ごめんな〜』

いつかみた無情な文言がそこにありました。
世界から色が抜けていくような感覚。
絶望とはこうした状況で使う言葉かもしれない。30輌対8輌で試合をしてもらうと言われたときに勝るとも劣らない。

「あの、すみません! 新作ボコが入荷したって聞いたんですけど!」

私が呆けている間に、澤さんが店員さんに叫んでいました。

「すみません。売り切れてしまって」

若い店員さんが申し訳なさそうに頭を下げる。

「そんなのおかしい!」

「そうですよぉ。わたしたち、すぐにきたのにぃ」

大野さんと宇津木さんも抗議し始め、遂にはウサギさんチーム全員で納得できないと詰め寄っていきます。
店員さんも対応に困っている。お客がいくら懇願しようとも、品物がなければ出すことはできない。
ただそれだけのことです。

「みんな、もういいよ。ごめんね」

そういうと、一年生の皆は力なく俯きました。
こんなにも想われているのだから、それでいい。新作のボコよりももっと大事で掛け替えのないものを私はたくさんもっていることに気が付いた。


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