77: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:39:07.96 ID:mIlfNQbkO
 穂乃果「……なんで」 
  
 希「ん?」 
  
 穂乃果「なんで希ちゃんはそんなに優しいの?」 
78: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:39:52.70 ID:mIlfNQbkO
 穂乃果「うん、希ちゃんのふとした時に見せる表情が誰かに似ている気がして」 
  
 穂乃果「それで…気が付いたの。昔の雪穂に似ているんだって」 
  
 希「雪穂ちゃんに?」 
79: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:40:42.51 ID:mIlfNQbkO
 希「……そんなこと考えてたんやね」 
  
 穂乃果「……うん」 
  
 希「泊まりに来たのもそれで?」 
80: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:41:29.47 ID:mIlfNQbkO
 ぎゅっ 
  
 穂乃果「ぁ……」 
  
 希「ありがとう、ありがとな穂乃果ちゃん」 
81: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:42:16.02 ID:mIlfNQbkO
 希「ウチな……昔から両親は忙しいし、転勤ばっかで友達もいなくてね」 
  
 希「ずっと……ひとりだったんよ、家でも……学校でも」 
  
 希「でも音ノ木坂に入って、絵里ちという友達……ううん、親友が出来た」 
82: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:42:53.79 ID:mIlfNQbkO
 希「でも楽しい学校が終わって家に帰ると……静かな時間が待ってるんよ」 
  
 希「ご飯食べて、お風呂入って、本を読んで……昔みたいに家にポツンとひとりきりでね」 
  
 希「朝起きたら本当は全部夢なんじゃないか?なんて考えちゃうこともあったんよ」 
83: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:43:43.49 ID:mIlfNQbkO
 穂乃果「……なんで、そんなの言ってくれれば私が………ううん、みんなだって……」 
  
 希「そうなんだけどね……なんでかな」 
  
 希「ひとりの時間が多かったせいか、感情を隠すのが、言いたいことを言わないのが当たり前になってたんよ……」 
84: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:45:04.57 ID:mIlfNQbkO
 穂乃果「喧嘩して、ひとりで寂しかった私に声をかけてくれて、一緒にいてくれた」 
  
 穂乃果「本当に本当に嬉しかった。ひとりじゃないってだけで、一緒にいてくれる人がいるだけで心強かった」 
  
 穂乃果「でも……希ちゃんは一緒にいるだけじゃダメなのかな?寂しくなくならない?」 
85: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:45:47.27 ID:mIlfNQbkO
 ぎゅっ 
  
 希「あ……」 
  
 穂乃果「寂しくなくなる方法一緒に考えよう?」 
86: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:46:29.18 ID:mIlfNQbkO
 希「……なんか告白されたみたい」 
  
 穂乃果「へ?…………ああっ///」バッ 
  
 穂乃果「違っ///違くてっ、そういうんじゃなくて///」 
87: ◆ngWd7Nh2mI[saga]
2017/01/17(火) 23:47:19.42 ID:mIlfNQbkO
 希「ねえ穂乃果ちゃん?」 
  
 穂乃果「うん?」 
  
 希「今日はこのままギュッてしながら寝てもいい?」 
103Res/53.63 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。