過去ログ - 絵里「冬がくれた予感」
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3: ◆/mZLy8NPNI[sage]
2017/01/18(水) 19:54:10.12 ID:VUvytcqj0
人混みは嫌いじゃないけど、今日のアキバはいつもより混雑していて、居辛い。
幸せそうなカップルばかり・・・
あら、私ったら嫉妬してるのかしら?
こんな人混みの中でも希の背中を探すなんて、
私どれだけ希大好きなのよ・・・。
はぁ・・・希ったら何処にいるのかしら?
家でゴロゴロしてそう。寝てるかしらね?
今日が何の日かも忘れちゃって。
来てたらいいのにな、アキバの街に。
いや、いる訳ないわよね。・・・悲しいなぁ。
そう思いながら私は冬の星空を見上げた。

向こうからこちらへ足音が近づいて来る。
誰だろう、希だと良いな、違うだろうけど。
足音の主を見たら、オレンジ色の髪をした女性だった。
悲しい。違うって、分かってたのに、
あの女性に失礼なのに、思ってしまう。
「なーんだ、がっかり」って。
ごめんなさい。こんな事思っちゃって。
彼女はマイクを持って、英語の歌を歌い始めた。
へぇ、上手いじゃない。New York辺りに行ったらヒットしそうね・・・。
その曲に聴き入りながら、私は今日のちょっとした事件、私が張った下らない意地、
私が今ここに一人でいる訳を思い出していた。


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