過去ログ - 鈴谷「うわ不思議の国こわい、キモい」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/19(木) 10:39:05.44 ID:YwO4CZC10
茂みの騒めきはどんどん近づいてくる。音から察するに、そうデカい動物ではないようだ
腰を落とし、迎撃の体制を取る。さて、鬼が出るか蛇が出るか……


\ガサッ!!/


(;T)そ「うおっとぉ!?」


出てきたのは、緋色の毛玉の塊。反射的に捕まえてしまった


鈴谷「う、兎?」

(;T)「そうみたいだな……色がやべえが……」


まるで『捕まえてください』と言わんばかりの鮮やかな毛並み。捕食される側の野生動物としては致命的な特徴の兎だ
じたばたと後ろ脚を動かし、俺の手から逃れようとしている。顔にビシビシ当たってとても痛い


( T)「痛い、いた……なんか見覚え痛い、あるなぁこいつ痛い」

鈴谷「プリキュアっぽい恰好したマッチョのオッサンに捕まえられたら鈴谷でも全力で抵抗するよ」

( T)「受け入れる奴がいたら教えて欲しいわ……おっ?」


右耳に、三日月のような特徴的な黄色い模様を見つけ、見覚えの正体が判明する


( T)「もしかして……卯月じゃねえ?」

鈴谷「なーに言ってんのさ。うーちゃんこんな毛深くないよ」

( T)「今の立場を鑑みて同じこと言えるか?」

鈴谷「ありえる」


卯月(兎)は、返事もせずただ暴れ回る。毛の色以外は、野生の兎と大差がない

十数分前の、鈴谷との会話を思い返す。『まだマシな方』だと言っていた
それは恐らく、『まともな意思疎通が出来る』という意味だろう。この卯月(兎)とは、会話も儘ならない


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