24:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:47:50.41 ID:b4qt7MSMo
確かに千歳の言うとおりかもしれない。お礼というものは相手に対する感謝の念を表すものであると同時に、自分を落ち着ける手段のひとつでもあるのだ。
となればお礼をする側の気遣いを組み取って素直に受け入れてあげるのも、相手に対するマナーというものだ。
千歳「えへへ、どう?」
綾乃「す、すっごくおいしい……お茶もこれによく合ってるわ……///」
千歳「ほんまに? 」
綾乃「ちょっと食べてみて? ほら」
千歳「えっ、そんな、綾乃ちゃんが食べてや。うちはもう別の日に食べたから……」
綾乃「そのときよりおいしいかもしれないじゃない!」
千歳「う〜……///」ぱくっ
綾乃「どう? どう?」
千歳「あ……最初に食べた時より、確かにおいしいかも……」
綾乃「ほら、お茶と一緒に」
千歳「ええっ? ちょ、これじゃうちが綾乃ちゃんに用意したのに逆になってもうてるやんっ」
綾乃「だって美味しいんだもの!」
千歳「……ふふ、綾乃ちゃんったら……///」
ちっちゃなフォンダンショコラをちょこちょこ食べさせ合っていると、玄関でばたっと音がした。
何かと思ったら、いつの間にか帰ってきていた千鶴さんがよだれだばだばで倒れてしまっていたのだ。
私は千歳と一緒に千鶴さんをベッドまで運び、ちょっと遅くなったが家に帰った。
自分の部屋に入って、机の上に綺麗にたたまれてる体操着を見て……悪びれる様子もなく鎮座しているそれを、ぽふっと小突いた。
もう、あなたのせいで今日は大変だったわよ。
でも……ありがとうね。
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