過去ログ - 【ゆるゆり】綾乃「観覧車」
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33:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:56:54.87 ID:b4qt7MSMo
『……まあ、この世には誰かを好きになってその恋路を一生懸命歩んでいたのに、いつしかきもちが冷めてしまったり、結婚したのに離婚してしまったりする人もおるよなぁ』


綾乃「確かに……そんな人は珍しくないわ」


『お嬢さんに覚えておいてほしいのはな、そういう人たちは決して恋のゴール……恋の目的地、恋の終着点に到達したわけじゃあないってことや。終わりのない恋の道を歩むことを止め、その恋路から外れてしまっただけなんやで』


綾乃「…………」


『道を歩き続けることに飽きてしまったり、歩くことに疲れてしまったり、なんでこの道を歩いているのかわからなくなってしまったり……はたまた他に見えた別の道が魅力的に思えて、そっちに乗り換えてしまったりするということ』


『それはとても悲しいことや……最初はその人のことが大好きで、そのきもちだけでどこまでも歩いて行けると思っていたはずやのに……』


綾乃「こ、こわい……そんな風にはなりたくないわ! ずっとずっと……好きな人を、好きでい続けたい……!」


『そう、好きな人を好きでい続ける……それが何よりも大事なことなんや。それを失ってしまえば道を外れてしまうかもしれんけど……それを失わずに強く想い続ける限り、道を外れることは決してない』


『自分のきもちを大切にな。好きな人を好きだと思うとき……京子さんを好きだと思うとき、京子さんを恋しく思うとき。それがお嬢さんにとって何よりも幸せで……そして、何よりも自分自身に素直に向き合えるときなんや』


『恋愛感情ってのは、何よりもかけがえのない大切なきもちや。心を持った者にしかできない……好きなもののことを考え、思いやり、心を通わせることのできる、 “人” にしか芽生えないきもちなんやで』


綾乃「……!」



心が、揺り動かされた気がした。



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