39:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:01:24.77 ID:b4qt7MSMo
京子「ぁ……っ……」
綾乃「…………」
結衣「ちょ……だ、大丈夫!? ふたりともやけどしてない!?」
京子「う、うん……」
結衣「綾乃は!?」
綾乃「……ぇ……」
配膳中に……給食のスープを、ぶちまけた。
歳納京子の机へ。
しかも……広げてある原稿用紙の上に、ばしゃりと。
原因は誰にもわからないだろう。
私だけが自覚している。
単純によそ見をしていたのだ。
ちょっとした休み時間でも進めたいからと、漫画の原稿を描き進める歳納京子の元へ、給食を運んでいたとき。
どんなものを描いているのかが気になって、彼女がペンを走らせている机の上にしか目がいっていなかった。
どういう経緯でお椀のバランスが崩れていたのかはわからない。
だが手元の重さが軽くなったと思った頃には全てが遅かった。
熱いスープがたっぷりと入ったお椀が、目の前の食膳の上にはもうなくて……歳納京子の机に落下していた。
液体が飛散する音、空になったプラスチックのお椀がくわんくわんと床に円を描く音、そして周りの子たちの悲鳴……
撒きちらされたスープ、呆然とした顔の歳納京子、汚れちゃった歳納京子の制服、
台無しになった、漫画の原稿。
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