48:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:09:13.46 ID:b4qt7MSMo
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京子「いい? これはもうペン入れまで終わってる原稿用紙なんだ。もうインクも乾いてるから、まずはこれに消しゴムをかけて鉛筆の線を消してもらいたいの。フキダシの中の字は消しちゃわないでね」
綾乃「っ……」ごくっ
京子「あっははは、そんな固くならなくていいってば。丁寧にやれば誰でもできるから」
綾乃「わ、わかったわ」
京子「とりあえず消しゴムかけが終わったら教えて? 次はベタ塗りだからね」
学校が終わって……本当は生徒会があったんだけど、気を利かせてくれた千歳が「今日はウチに任せて」と役割を代わってくれた。
私にとって一世一代の大事な日だろうから、今日くらいはまっすぐ家に帰ってほしいと。
歳納京子もごらく部があったみたいだけど……お泊まり用の荷物やパジャマ、原稿を描く道具など追加で持って行きたいからと、掃除が終わってすぐに走って帰った。
歳納京子が来る。
歳納京子が、私の家に来る。
歳納京子が、私の家に泊まる。
そう考えたら私の足も自然と走り出していて、ちらかってるわけじゃない部屋をより一層綺麗にしなきゃと、一生懸命掃除した。
お母さんにも、歳納京子が泊まりにくるからよろしくねと頼んだ。
お母さんは昨日の体操着の件のこともあったから、そのお礼をしなきゃねということで、ちょっと張り切ってくれたようだった。
それと……「スープをこぼして汚れちゃったの」と、私と歳納京子の制服を渡したら……大慌てでクリーニングに持って行ってくれた。
おかあさん……いつもありがとう。
そしてお母さんと入れ違うように、歳納京子がやってきた。
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