60:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:18:46.49 ID:b4qt7MSMo
『京子さんという観覧車に……お嬢さんは乗ったんや。そしてそれを動かすのは、京子さんを好きだと思う強いきもちに他ならん』
綾乃「っ……///」
『自分を信じて……京子さんを信じて。これからもずっとずっと……全力の恋をしてほしい』
綾乃「……私……忘れない。アライグマさんのこと……絶対に忘れないわ……!」
『……ありがとな。お嬢さん』
アライグマさんの小さな手と握手をして、私は……ゴンドラの外に降りた。
『歳納さんによろしくなぁ。“綾乃ちゃん”!』
綾乃「えっ……!?」
その呼び方に驚いて振り返ると、真っ赤な夕焼けと赤いゴンドラは、今まさに視界の遠くに吸い込まれていくところだった。
でも、一瞬だけ見えた小さな姿……扉の部分に立っていたアライグマさんの姿は、なんだかとても懐かしく……私の心を刺激した。
やっぱり……あなただったのね。
私、あなたを知ってる。
あなたは私にとって、一番大切なお友達。
いつもいつも私を助けてくれて、私の相談に乗ってくれて、私のきもちになって考えてくれて……
たとえ恥ずかしくて歳納京子に言えないことでも、あなたになら言える。
だってあなたは……私の一番の親友だから。
綾乃「……いつも、ありがとね」
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