過去ログ - 北条加蓮「カフェに1人で来た日の話」
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6:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 18:52:35.95 ID:8rfcpivt0
さて。これにてまた、1人の時間。藍子の話を続けよっか。

藍子はすごくカフェに詳しい。
ほんの一瞬だけ、それに何かを思った。
それが私の知らないことを藍子だけが知っている事実に対する反発なのか、藍子の知っている物なら私も知りたいという従順な好奇心なのか、私だってここでダラダラするようになってからはそれなりにカフェに詳しくなったハズだという自負なのか、あるいはそれらを建前にしているだけの言語化できない"なんとなく"なのか、私にもよく分からない。嫌な気持ちだったような気もする――妬みとか、ずるい、とか。そうじゃなかったような気もする。そっか、ってだけの感想。どっちとも言えないけれど、ただ、何かを思った。

1人でカフェに来たくなった。
藍子には話していない。

お待たせしました、と店員がコーヒーを持ってきた。さっきより足取りも口調も落ち着いている。
いつも通り、添え物は何もない。少しだけ考えてミルクをお願いしますと伝えた。はい、と店員は慌てることなくカウンターの向こうへと消え、すぐに私の要望を叶えてくれた。



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