164:名無しNIPPER[saga]
2017/01/25(水) 22:26:25.94 ID:RFehJzWso
フッ、と……。
日が陰って自分の影が見えなくなってしまう時のように、
蒼い鳥の姿はアミたちの目の前から消えてしまった。
依然、メンテナンスの作業音がうるさく鳴り響く中、
双子の姉妹は固く目を閉じ、引き絞った口元を震わせていた。
マミ「爺ちゃん……私たち、怪ロボットなんかに絶対負けないから……」
アミ「爺ちゃんみたいに強くなってみせるから、みんなを守ってみせるから!」
涙を拭い、二人は誓うように表情を引き締めて、
自分たちの頭上を見上げた。
そこにあったのはキサラギの顔。
表情もなく、今はただ黙して虚空を見つめている。
二人はそこに祖父の面影を重ねた。
そして自らが誓った言葉をもう一度反芻する。
絶対に負けない――守りきってみせる。
声にはしないものの二人の思いは重なり、
キサラギは、やはり黙ったままでそれを受け止めているかのように見えていた。
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