206:名無しNIPPER[saga]
2017/01/27(金) 23:05:13.42 ID:blW05iaCO
脱出用の小型艇はくるりと旋回し、
キサラギに背を向けて急速に飛び去って行く。
完全に自らの策にはめたはずであるのに、
その行動はむしろ逃げ出すような、敗走の光景にも見えた。
そこには一滴の感情らしきものを残していったようにも思える。
しかしベロチョロとの接続を解除することもできず
超光速に煽られるだけのキサラギにしがみついていたアミたちに、
そんな感情の残滓を感じ取るようなことはできなかった。
アミ「基地までは? あとどれくらい!?」
マミ「およそ十キロ! キサラギ! やっぱり離脱できない!?」
『くっ……!』
ベロチョロの暴走を止めることもできず、
その暴走自体から離脱することもできず、アミたちにはなす術がなかった。
639Res/544.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。