223:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:18:21.53 ID:9MPQtGy4o
無音……しかし、それを意識する間もなく、地球を揺るがす爆音。
破壊の輝きが、地球の表面を舐めた。
それは日本の中部地域から日本海を渡り、
大陸に達して最終的には北極海にまで達する“傷”を穿った。
それは黒い月によるあまりにも大規模な攻撃であり、
怪ロボットによる散発的な攻撃などは、
序章にも満たない稚戯のごときものであったことの証明であった。
我々が本気になれば、地球をあっという間に消し去ることも可能だと、
ハルシュタインは示して見せたのだ。
「あ……あ、あぁあ……」
大地が激震し、大気が焼き付き、
黒い月に覆われた空さえも赤く燃え上がる終末の光景……。
ヘタヘタと、アミとマミはキサラギの肩の上に座り込んでしまった。
すでに戦いを投げ出そうとしていた自分たちだが、
ここまでの力の差を見せ付けられると、
自分たちが戦うとかどうとかいう問題など
大局にはまったく意味のないことであったと思い知らされる。
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