24:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:38:43.78 ID:jvzcG60Ao
――町を破壊しながら進撃する怪ロボットに対し、
地球防衛軍の緊急即応隊(スペシャルタスクチーム)の対応は早かった。
戦闘ヘリ一個中隊はすでに攻撃を開始しており、
戦車大隊の現着も間もなくであるとの報ももたらされていた。
ヘリの三十ミリ短銃身の機関砲が火を噴き、怪ロボットを攻撃する。
しかしその銃弾は、ロボットの装甲を貫くどころか進撃の足を止めることさえできなかった。
別のヘリが前方に回りこみ、怪ロボットの頭部へ向け対戦車ミサイルを放つ。
成型炸薬弾が髑髏のごときロボットの顔面に着弾し、
たちまち炸裂するが、やはり傷一つ与えることは叶わなかった。
なす術なし。
だが攻撃隊の隊長に、
多くの科学者があの黒い球体の前に屈したような諦観した態度を取ることは許されなかった。
戦闘ヘリには目もくれずひたすら町の破壊に集中する怪ロボットに対し、
攻撃隊は体制を立て直して次の攻撃に移ろうとする。
そこに、重苦しい黒煙を切り裂き、飛来する巨体があった。
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