306:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 01:33:31.22 ID:4ghH70Iao
キサラギの巨体が吹き飛び、アミたちは悲鳴を上げてステアにしがみつく。
背後から蹴り飛ばされたのだと二人が気付いたのは、
地面を転がったキサラギが静止してからだった。
倒れたキサラギのステアに掴まり、アミたちが顔を向けた方向に居たのは、
まごうことなく一瞬前まで前方に居たはずの怪ロボット、アズサイズ。
それが何故か、いつの間にか自分たちの背後に回り込んでいた。
ミサイルの爆発する音に紛れたのだとしても、
巨大ロボがそれほどの速さで駆ける音を聞き漏らすはずはない。
音もなく瞬時に移動するなどと、そんなことが――
イオリ『驚いたかしら? これがアズサイズの本当の力。
高度なステルス性と併用することで絶大な効果を持つ特殊機能――“瞬間移動”よ』
アミ「瞬間移動……!?」
まさか、と思ったのは一瞬だけで、アミたちはすぐに思い至った。
防衛軍に一切気付かれることなく突如現れたという事実……。
それが瞬間移動によるものであったと考えれば合点がいく。
ステルス性については言うまでもない。
ミサイルはただのめくらましで、
これこそがイオリの、アズサイズの真骨頂だったのだ。
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