318:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 01:56:08.04 ID:4ghH70Iao
アミ「何!? これ、まさか…‥!」
それはキサラギの機体に何か異常が発覚した際、それを知らせる警報であった。
機体が大きく損傷した時くらいにしか聞いたことのなかったその音が
今突然鳴った理由は、一つしか考えられない。
マミ「ちょっと、何をしてるの!? キサラギに何かしてるでしょ!?」
マミはインカムを耳に当て、血相を変えて叫ぶ。
すると先ほどまで頑として静寂のみを返し続けていたイオリが、
クク、と歯の隙間から漏れ出すような笑い声を返した。
その笑い声以降、やはり何も答えることはなかったが、
自分の仕業であると宣言したも同然である。
二人は即座にステアから手を離してキサラギの腹部まで降り、
アズサイズのコクピットを覗き込んだ。
大きく見開かれたアミたちの目に映ったのは、
何か手元で小型の端末のようなものを操作するイオリの姿。
端末から伸びたコードはコクピット内の機器に接続されており、
これがキサラギが感知した異常事態の原因であることは明らかだった。
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