344:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 21:00:50.93 ID:sKfYX8RPo
マコト「キミにはそうは見えなかっただろうけど、彼女は強いよ。
正面から戦えば僕でもそう簡単には勝てはしないだろう」
ここで初めてヤヨイの目が興味深げに見開かれ、マコトに向けられた。
しかしマコトは自分に注がれる視線など意に介さず、
瞳を閉じたまま落ち着いて続けた。
マコト「もっとも、その程度の強さを持っていなければ
銀河聖帝の名を引き継ぐ資格などあるはずもないけどね」
ヤヨイ「へぇー。でもそれが本当なら、
私の出番はなくなっちゃうんじゃないでしょうか……」
ハルシュタイン「まぁ、な」
ただ一言答えたハルシュタインだが、それが単に肯定を意味するものではないことは、
意味ありげな笑みを浮かべた表情から明らかであった。
すべてを見透かし未来をも見通しているようなその微笑に
ヤヨイは小首を傾げるばかりであり、マコトもまた、
到底理解の及ばぬハルシュタインの思惑にただ恭しく頭を垂れるのみ。
ただ一つだけ分かることは、
これもまたハルシュタインの手のひらの上での出来事に過ぎないということであった。
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