38:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 19:53:27.55 ID:JL8wN2Aao
しかしさっき自分を呼んだように思えた声には、もっとはっきりとした意志が感じられた。
叫び、焦り、こっちへ来いと強制するかのような声だった。
その感覚があまりにもリアルだったので、ヒビキは、
自分の周りの動物たちに声の出処を確認したのだ。
ヒビキ「まぁ、気のせいだよね」
その呟きにハムスター型のアニマルロボ、ハム蔵は、
ヒビキの右肩の上で短い腕を組み、コクリと頷く。
ヒビキはニカッと笑い、気分をリセットするように背筋を伸ばしてから、
再び神殿への道を歩き出そうとした。
が、真っ直ぐ進行方向を向いた視線の先――
緑の木々の向こうに垣間見える神殿の上空の空に、
いくつもの小さな影が浮かんでいるのがふと目に入った。
最初は鳥だと思ったヒビキであったが、すぐに認識を改める。
それら小さな影は、たとえアニマルロボであったとしても
決してあり得ない速度でこちらへと接近してきたのだ。
639Res/544.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。