399:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 20:50:59.01 ID:NhytkIqso
ヒビキ「なんでっ……なんで言ってくれなかったんだよ!」
タカネの隣についた膝の上で、ヒビキは拳を握って叫んだ。
その両目には涙が溢れ、強い怒りに歪んでいる。
ヒビキ「初めてアニマに来た時に言ってくれれば……
あんな、酷いことする前に!
もっと早く言ってくれれば、あんな思いをすることもなかったのに……!」
タカネ「……申し訳ありません。貴女には本当に辛い思いをさせました。
貴女の仲間と星にしてしまったこと、貴女に与えた苦痛。
それはこれから先、どれだけの年月をかけても償いきれるものでは……」
犯した罪を責めるヒビキの言葉に、
タカネはほんの一瞬だけ苦痛を堪えるように表情を歪め、
その表情を隠すように、顔を伏せて謝罪の言葉を口にする。
だが、続くヒビキの言葉はそんなタカネの謝罪を遮った。
ヒビキ「違う! 自分のことじゃない、タカネのことを言ってるんだよ!
タカネは、あんな辛い思いをする必要なんて絶対になかったんだ!」
予想しなかったその言葉にもう一度ヒビキの方へ向いたタカネの顔。
しかし今度は反対に、ヒビキが顔を伏せてしまう。
ヒビキは握った拳にボロボロと大粒の涙を落とし、嗚咽を漏らしている。
タカネ「やりたくもないことをやらされて、タカネはすごく、辛い思いをっ……!」
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