402:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 21:06:48.67 ID:NhytkIqso
ヒビキ「タカネはすごく苦しんでるし、反省してる!
罰だって受けようとしてる! だから自分はもう、タカネを責めない!
苦しんで、罰を受けたら、今度は救われたっていいはずでしょ!?」
侵略者から秘宝を守ろうとした時と同じように、
一度守ると決めたものに対しては絶対に諦めないのが、ヒビキという人間であった。
そしてヒビキは今、決めたのだ。
自分がこのタカネという少女の心を、絶対に救うのだと。
ヒビキ「今の自分はタカネのことを助けたいって思ってる!
だから、タカネ……! もう二度と、あんな悲しそうな顔しないでよ!
自分にタカネのこと、助けさせてよ!」
懸命なヒビキの訴え。
それにタカネが返事をすることはなかった。
返事の代わりに聞こえたのは……泣きじゃくる声。
顔を覆った両手の隙間から大きな泣き声が涙と共に溢れ出す。
ただただ子供のように、ひたすら声を上げて泣き続ける。
そこに居たのはハルシュタインに付き従う従属者でもなく、
宝を奪う侵略者でもなく、高貴なる銀河聖帝でもない、
ただ一人の、家族を想う少女であった。
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