500:名無しNIPPER[saga]
2017/02/23(木) 20:28:15.32 ID:dsh5nH4HO
ハルシュタイン「いずれにせよ、結果は同じだ……。
今すぐ出撃しようとこのまま見物しようと、な」
それは意見を求めた自分に対し、お前が決めろと暗に言っているのだとマコトは受け取った。
しばらくモニターを見つめた後、マコトはハルシュタインに向き直り敬礼した。
マコト「ヤヨイと共に出撃します。
閣下はもうしばらく、ここで悠然とお待ちになっていてください」
そう言って踵を返して歩き出し、
ヤヨイは俄かに目を輝かせてその後を追う。
マコトの後ろを足早について歩きながら、ヤヨイは拳に力が入るのを感じた。
この一週間、アミとマミのことがずっと頭から離れなかった。
幻影のように浮かぶ二人の姿は目を閉じても瞼の裏に焼き付くようにして消えることはない。
ヤヨイは、今度こそ精算したかった。
闇の天使ヤヨイとしての自分を取り戻すため、
忌々しい辺境民族を、この宇宙から記憶ごと消し去ってしまうのだ。
一週間前のあれは、何かの間違いだったんだ。
敬愛する主人から得ていた信頼も半ば失いかけてしまっている。
それを今から取り返そう。
ハルシュタイン近衛隊としてのヤヨイを、証明しよう。
あいつらを消すことで、かつての自分を、閣下の信頼を、取り戻すんだ。
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