517:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:52:47.77 ID:05yusEqno
落下し始めたマコトは空中で姿勢を変えたかと思えば、後方へと脚を蹴り出した。
すると、大地を蹴ったかの如くマコトの体がキサラギに向かって急加速した。
アミ「!? キ、キサラギ!」
『くっ……!』
咄嗟にアミはキサラギにガードの体勢を取らせる。
同時に凄まじい音と衝撃がアミたちを襲い、キサラギの巨体は宙を舞って地面に激突した。
マコトの二度目の蹴りが、キサラギを吹き飛ばしたのだ。
マコト「……戦場で僕の姿を見た者の反応は、二種類に分かれる。
武器を持たない僕に油断するか、君たちのように怪訝に思うか。
だけど今まで一度だって、僕が生身で居る理由を初見で見抜いた者は居ない」
軽やかに着地したマコトは燃え盛る街並みを背にして、
仰向けに倒れたキサラギと、アミたち向けて歩みを進める。
これまで戦ったどの敵よりも小さいその姿から、
しかしどの敵よりも恐ろしい威圧感をアミたちは感じ取った。
マコト「僕が武器も持たず怪ロボットにも乗らない理由はただ一つ……。
こうして僕自身が戦った方が強いからだよ」
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