過去ログ - 無尽合体キサラギ
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558:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 21:01:10.68 ID:XOtx5OrXo
いつしかキサラギはリッチェーンを抱き抱えていた。
アミとマミはコクピット内に入り、ミキの手を握っている。

ミキはもう、動かなかった。
優しさと強さをたたえた笑みを浮かべたまま、
ともに戦った相棒の中で眠っていた。

相棒とは、リッチェーン。
そして、アミと、マミ。
二人は今確かに、自身の中にミキを感じていた。
そしてそのことが厳然たる事実として伝えていた。
ミキが文字通り命をかけて、自分たちにすべてを託したことを。

きっとミキなら、自分など放っておいてすぐに戦いに行くべきだと言うだろう。
悲しんでいる暇などないと急かすだろう。
でも、今この時だけは。

アミとマミは親友の手を握り、名を叫んだ。
両眼から溢れる涙を止めることなく、一切の感傷を吐き出すように。


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