564:名無しNIPPER[saga]
2017/03/05(日) 22:11:34.26 ID:CuzMnpulO
――拡声されたハルシュタインの声は、地表の二人の少女にはっきりと届いた。
そして同時に、巨大宇宙船の一部が爆発を起こし、
中から大量の飛行怪ロボットが放たれる。
その数は十や二十では済まされない。
幾百もの軍勢が今、あらん限りの破壊を尽くそうと空を覆い尽くそうとしていた。
地上は荒れ、空は赤く燃え上がり、
圧倒的な戦力を見せつけられた終末の光景……。
そこに響き渡る支配者の声。
そして、それを見上げる双子の姿。
以前にも似た光景があったかも知れない。
だが、その時とは明らかに異なるものが一つ。
二人の見上げているものが黒い月ではなく、怪ロボットの軍勢であること?
違う。
金髪のエースパイロットとその愛機が居ないこと?
違う。
以前訪れた終末の光景との最も大きな違い、それは……
見上げる戦士たちの表情であった。
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