594:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:29:31.93 ID:VlmQnypho
光を纏ったハイパーキサラギの後退の速度が、見る見るうちに現象していく。
抗うことすらできないと思われた凶悪な重力から、アミたちは確かに逃れ始めていた。
そうして遂にハイパーキサラギの機体はぴたりと静止し、
それから徐々に、前進を始めた。
ハルシュタイン「……希照石が、他の希石の力を引き上げている……」
空間の外で、誰へともなく呟くハルシュタイン。
先ほどのように重力の渦に捕らわれれば容易く止められてしまうような、
そんな辛うじての前進であったが、
ハルシュタインはハイパーキサラギから一瞬たりとも目を離そうとはしなかった。
ユキドリルとアズサイズを失ったキサラギが、
そうであるにもかかわらず、失う前以上のパワーを発揮しているのだから。
アミ「これが私たちの、力だ……! 地球のみんなの力だ!」
マミ「そこで待ってろ、ハルシュタイン!
こんな空間、すぐに抜け出してやる……! そうなれば、私たちの勝ちだ!」
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