634:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 22:56:12.16 ID:kHht+3Bto
タカネ「……食とは文化であり、人を表すものでもあります。
その人の経験や思い出によって、美味と感じる味は変わってきますから……。
きっとアミとマミにとっては、大きなにんじんと小さいじゃがいもが、
彼女たちの人生の中に大切なものとして刻まれているのでしょう」
ヒビキ「そういうものなのかな……。まあ、そういうものなのかもね。
あ、そうそう。カレーもいいけど、こっちの『サラダ』もちゃんと食べてね。
カレーにはこういう生の野菜が合うんだって。どれもアニマで採れた……」
と、ここでヒビキはふいに言葉を切る。
疑問に思ったタカネが小首をかしげると同時に、
いたずらっぽくヒビキは笑った。
ヒビキ「あー、でもタカネ、前に言ってたよね。
『この星にあるものはみんな……』なんだっけ?」
その言葉にタカネは、少しの間を空けたあと困ったように笑う。
そしてヒビキを見つめ、優しく微笑んで言った。
タカネ「この星にあるものはみんな新鮮で瑞々しく、食欲をそそるものばかりですよ」
その答えにヒビキは吹き出し、タカネも釣られるように肩を揺らして笑いあった。
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