84:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:12:52.47 ID:B51TMD9so
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体育館は静まり返っていた。
学園の職員、生徒ら全員が一箇所に集められたというのに、その静寂は異様だった。
千人を超える人数が床に座らされ、
周囲を黒服の男たちが取り囲むという状況の中、
息の詰まるような時間が刻々と過ぎていた。
実際に呼吸困難に陥る生徒もおり、
アズサや養護教諭たちは黒服たちの目を気にしながらも、その救護に追われていた。
体育館の正面の壇上には、エージェントスノーと数人の黒服たちが立っている。
黒服は小さなカメラのようなものを生徒たちに向け、
スノーは、携帯電話に向かっていた。
スノー「ライブ映像は届いていますか? これが学園の現在の様子です。
ここにいるすべての人間の命を助けたいと思うのであれば――」
そこで一度言葉を切り、スノーは次の言葉を強調した。
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