過去ログ - 高森藍子「カフェで加蓮ちゃんを待つお話」
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18:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 18:52:43.13 ID:c9YrBNdm0
メニューはそのままに、自分の席へ戻ります。
そういえば、私たちはいつも同じ場所に座っています。店の入り口から見て右手側、一番奥の席。加蓮ちゃんが手前側で、向かい合うように私が座っています。奥の方が入り口からパッと見えなさそうだから、っていつか加蓮ちゃんが言っていたことを覚えています。私たちはアイドルだから、バレちゃう可能性はちょっとでも減らした方がいいだろうって。
普段、カフェでどこに座るかなんてぜんぜん考えていなかったから、少しびっくりしちゃいました。

でも実際は、店の入り口からでもこの席は見通せます。加蓮ちゃんが先に来ている時は、店内に入ってすぐに見つけられます。それどころか最近では加蓮ちゃんが手を振ってこっちこっちって言っています。
バレちゃわないように、ってお話、もう忘れちゃったのかな?
それなら、私だけが覚えている思い出。いつか加蓮ちゃんにお話してあげましょう。

そう思った時でした。

鐘の音が、からんころん。それから、少しだけ荒い息。

「ふうっ……。あ、いるいる。藍子ー!」
「加蓮ちゃんっ」

もどかしそうにコートのボタンを外しながら、加蓮ちゃんがやってきました。


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