過去ログ - 高森藍子「カフェで加蓮ちゃんを待つお話」
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21:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 18:54:13.18 ID:c9YrBNdm0
「変なの。あ、店員さんだ。やほっ。私は――え? あ、もう注文はしてる? それの確認? ふうん。藍子、注文しててくれたんだ」
「……何が来るかは、来るまでのお楽しみですっ」
「だね。その方が面白そうだし。ってことで店員さん、ナイショでいいよー。わざわざありがとね」

いいえ、と首を軽く振った店員さんは、ふと、私の顔を見ました。それから、加蓮ちゃんの顔を見て、大きく頷きました。
やっぱりこれがいい、って感じの、嬉しそうな笑顔で。
ごゆっくりどうぞ、といつもの言葉に、ありがとー、って、私と加蓮ちゃんの声が重なります。
お互いに見合って、また小さく笑いました。

……あれっ?
私、加蓮ちゃんに言おうって思っていたことが、何かなかったっけ……?



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