過去ログ - 高森藍子「カフェで加蓮ちゃんを待つお話」
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5:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 18:45:43.28 ID:c9YrBNdm0
私だってやられっぱなしじゃないんですよ?
勝ち負けにこだわるつもりはないんですけれど、ときどき、勝っちゃうんです。
テーブルに突っ伏せて、頭から煙を吐かせちゃうんです。
思い返しても、私の何が加蓮ちゃんに……クリーンヒット? って言うのでしょうか。弱点に入っちゃったのかは、今でも分かりません。

自分でもよく分からないところで、加蓮ちゃんが勝ったり負けたりするのは、なんだか自分ではない別の誰かがやっている気がして。
少しだけ……それが、嫌で。
無意識に結果が出るのがダメなら、たまには私から……なんて考えちゃったりしてっ。

加蓮ちゃんを困らせるつもりはないんです。悲しい姿やがっかりしている姿なんて、できれば見たくないから。
……加蓮ちゃん側はたぶんそう考えていないでしょう。見てくれる人の大切さは、加蓮ちゃんほどじゃなくても、私だって分かっているつもりですし。
でもやっぱりやりすぎるのはよくないと思うので、自己満足で終わっちゃうくらいにささやかないたずらごころ。

"今日、加蓮ちゃんってオフですよね。もしよければ、いつものカフェに来ませんか?"

そんなメッセージを送った私は――今、そのカフェに来ています。



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