過去ログ - 高森藍子「カフェで加蓮ちゃんを待つお話」
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 18:46:43.23 ID:c9YrBNdm0
ここから加蓮ちゃんの家までは、20分くらいかかります。
1人の時間、あと20分だけ。
もしかしたら、これはもう「1人の時間」とは呼べないのかもしれません。お話することを思い出したり、写真フォルダを見返して見せたい写真を探したり、今日の気分を予想してメニューをめくったり。何をしたとしても、その先には確かに加蓮ちゃんがいるんです。それってもう、私の中に加蓮ちゃんがいるようなものなんです。もう、1人の時間じゃない。

さて、何を注文して待っていましょうか。

そういえば、まだ私と加蓮ちゃんがこのカフェでお話するようになって時間が経っていない頃、先に来た側が後から来る側の食べたい物を予想して注文して待っておく、っていうルールがあったような気がします。それから、後から来た側がお金を出す、ってことにしていたような気も……。

いつ頃からしなくなったんだろ、これ?
……決め事なんてしなくても、楽しいことがいっぱいあるって気付いたの、いつ頃だろう?
思い出してみようとしますけれど、なんとなくぼんやりとしていて、正確な時期が分かりません。代わりに加蓮ちゃんの楽しそうな顔と、それから……悲しそうな顔がいくつか蘇ってきます。


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