過去ログ - 5000円払って、彼女の1時間を買った話。
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 20:27:46.80 ID:4/8ffDia0

あれは、たしか夏休み前のことだったな。
俺はその日かなりまいっていたんだ。理由は単純だった。
「悪い。講義ノート貸してくれよ」なんて、
昼休みに軽々しく言ってきた同じ学部の男が原因だったんだ。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 20:29:46.30 ID:4/8ffDia0

帰り道、俺は気分の晴らし方について考えていた。
都合のいいことにアルバイトの給料も入ったばかりだった。
お金に関しては問題ない。あとは使い方次第だ。

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 20:33:30.91 ID:4/8ffDia0

そんなわけで何をするか困っていた俺の目に、ぐうぜんにも、
“レンタル彼女”とやらの広告が目に止まったわけだ。

iPhoneをいじって広告画面に飛んでみたんだが、
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 20:35:48.82 ID:4/8ffDia0

高いな、と即座に思った。
例えばの話だが、1時間と5000円を与えられたとして、
女の子とデートをすると言う目的のためだけに、それを使ってしまうものか?

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 20:37:26.58 ID:4/8ffDia0

「いいさ、別に。5000円くらい」とぶつくさ言いながら、
俺はサイトの会員登録を済ませ、それからデート申込をしてみた。

だが、ここで問題が発生した。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 20:48:44.98 ID:4/8ffDia0

なるほど。うまいことできている。
俺からすればどんな子が来るのかもわからないまま、
下手をすれば5000円と1時間をドブに捨てる可能性もあるってことだ。

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 20:49:42.88 ID:4/8ffDia0

メールを送ってからは、すこしだけドキドキしてたな。
たとえレンタルであったとしても、1時間だけ自分に彼女が出来るんだからさ。

もちろん、どんな子が来るんだろうっていう期待もあった。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 20:53:03.61 ID:4/8ffDia0

15:00になって、駅前にいったとき、
俺はキョロキョロとあたりを見回していたな。

一応、俺の服装は向こうに伝えてはいるんだが、
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:03:14.71 ID:4/8ffDia0

簡潔に言えば、その子は、とても白い肌の女の子だった。
顔はずいぶんと整っていたと思う。
髪も長い。無造作に伸ばしているのかもしれない。
女の子は、やや猫背で灰色のカーディガンの袖をまくっていた。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:05:56.21 ID:4/8ffDia0

「今から、何をするか決めてるんですか」とパンダは言った。
「いや、なにも」と俺が答えるとやけに嫌そうな顔を見せた。

「1時間で出来ることなんて限られてるでしょうに」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:06:41.58 ID:4/8ffDia0

「手とか繋げたりする?」俺はパンダに尋ねた。
「ああ、接触は別料金ですね。3000円かかりますよ」

そう言って、右手を開いてこちらに差し出した。
以下略



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