過去ログ - 5000円払って、彼女の1時間を買った話。
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38:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 00:59:18.61 ID:MD2Z/N9M0

「……母が再婚したんです」とパンダは答えた。
あーそういうことか、と俺が言うよりも先に彼女は言葉をつづけた。

「それ自体はどうだってよかったんです。
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 01:02:19.28 ID:MD2Z/N9M0

「名前?」と俺は聞いた。
そういや、会ったばかりの時にそんなことを言ってたな。

「病院とかそういう場所で名前を呼ばれるたびに、変な違和感があって。
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 01:04:32.06 ID:cUSW1SkH0
三日間の幸福みたいな文体だな。
凄くいいぞ!


41:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 01:20:31.90 ID:MD2Z/N9M0

「これまであんまり自分のことで悩んだこととかなかったんですよ」
そうだろうな、と俺は心のなかで相槌を打った。

「だから、その悩みがずっと付きまとって、離れなくて」
以下略



42:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 01:23:52.01 ID:MD2Z/N9M0

「それがレンタル彼女か」俺は口元を抑えて笑った。

「笑わないでくださいよ。悪いことなんてやったことなかったんですから」
彼女はむくれた顔でそう言った。
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 01:43:27.46 ID:MD2Z/N9M0


その日は、それで解散となった。


以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 01:45:29.13 ID:MD2Z/N9M0

家に帰ってから、俺はどうしてかうまく寝れなかったんだ。
布団に寝転がりながら、ずっと彼女のことを考えていた。

「悪いことをしたかった」と言ってレンタル彼女をはじめて、
以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 01:47:05.00 ID:MD2Z/N9M0

結局、俺は夜更けまで頭を抱えた。
そのかいあって、ひとつだけ、閃いたことがあった。

それは、つまらない人間の、くだらない思い付きだった。
以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 02:09:28.74 ID:MD2Z/N9M0


その日は、夕暮れ前に彼女を呼び出していた。

駅前にはあまり人がおらず、俺たちがベンチに座っているだけだった。
以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 02:10:37.18 ID:MD2Z/N9M0

「悪いことをしよう」と俺はベンチに座る彼女に言った。
「なんですか、突然」と彼女はこたえた。

「オリジナルデートプランだよ」俺はiPhoneの画面を見せた。
以下略



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