過去ログ - 5000円払って、彼女の1時間を買った話。
1- 20
59:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:55:01.13 ID:DRCMrmYP0

どこまでも伸びていくような声が途切れた後、
息を切らした彼女は「案外いいですね、こういうの」と言った。

「ああ、悪くない」俺は笑みを浮かべた。
以下略



60:名無しNIPPER[sage]
2017/02/20(月) 12:55:01.74 ID:K1ysvKAw0
げんふうけいかなと思って開いたら思った以上にげんふうけいだった


61:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 16:35:08.75 ID:DRCMrmYP0

「それで、どこまで行くんですか」しばらくして、彼女が聞いてきた。

「あの山まで走るつもりだ」俺はまっすぐ前を見つめていた。

以下略



62:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 16:37:42.97 ID:DRCMrmYP0

山の麓まで走り終えて、近くに原付を止めた後、俺は目線を上げた。

「さて、登るか」

以下略



63:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 16:41:47.33 ID:DRCMrmYP0

「なにか面白い話をしてください」
道中しびれを切らしたパンダがぼそりと呟いた。

「そうだな」俺は足を止めた。
以下略



64:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 16:44:01.64 ID:DRCMrmYP0

山頂にたどり着いたとき、もうすっかり日も落ちていて、あたりは真っ暗だった。
俺は、目を凝らすと、いつもの場所にどさりと身を投げ出した。

「ここは夜景がよく見えるんだ」
以下略



65:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 16:47:34.46 ID:DRCMrmYP0

「……今日は、楽しかったです。とても」
ふいにそんなことを言ったものだから、俺は横目で彼女を見た。

「あなたのこと、すこしは見直しました」
以下略



66:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 16:50:59.79 ID:DRCMrmYP0

「あのさ」彼女は「なんですか」と答えた。

「お前ってなんのために生きてるんだって、昔言われたことがあったんだ」
体を起こした俺は、古い記憶をひっぱり出すために目を細めた。
以下略



67:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 16:59:04.13 ID:DRCMrmYP0

思い返せば、俺の人生なんてものを振り返ってみても、
彼女と出会ってからの時間には到底敵わないのかもしれない。

そんな風に、今なら思えてしまう。
以下略



68:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 17:36:23.20 ID:DRCMrmYP0

「だったらどうする」

こうします、彼女はそう言って俺の頬に唇を寄せた。

以下略



86Res/31.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice