過去ログ - ぼくの何気ない一日の話を聞いてよ
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10:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:56:41.23 ID:IzEeH/71O
さらに散策を続けていくと、聞き慣れない音が響いてきたので、そちらに向かってみると、なんとも大きな箱が走っているのが見えた。
そう、それは確か、電車というものだ。
少しばかり観察していると、なるほどどうやら定期的にそれはどこかとここの間の行ったり来たりを繰り返しているらしい。
偶然にも、それが走っていく方向はほぼ北方向だったので、僕は十数分ほど待ってやってきた電車に乗り込んだ。
初めて聞く音を響かせながら、今まで感じることのなかった窓の外の加速度に胸が高鳴る。
そこで、僕は少しばかりの空腹を感じたのでバッグの中からキャンディをひとつ取り出して、口に含む。
さて、この箱は、僕をどこまで運んでくれるだろうか。
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