過去ログ - ぼくの何気ない一日の話を聞いてよ
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15:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 00:45:11.02 ID:9rC7pAyDO
どうにも自分の居場所を持て余した僕は、彼女の隣のブランコに腰かけて彼女の歌を聴き続けることにした。

彼女は僕のことなんて気にしているそぶりもなくただエレキギターと声を響かせ続けた。

どれほどの時間が経ったのか。そんなことはわかりはしなかった。

僕にとって、僕らにとって時間の持つ意味ってそんなに大したものじゃなかったからさ。
気にすることなんてそんなになかったんだ。

突然、ギターの音も彼女の声も止まって。

次の音を三拍ほど待って、何もこないことに気がついて目を開いたときに彼女の声が投げられた。

「暇なの?」

どうにも、彼女は少しばかり辛辣な人らしい。

それでも、僕にとっては彼女のその声は救いに他ならなかった。

僕にとって意味を持った音を、言葉を紡ぐ人とやっと出会えたのだから。


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