過去ログ - 【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪
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20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/24(火) 18:32:43.78 ID:cylz1YIj0

「こっちが乾焼蝦仁で、肉末焼餅と回鍋肉、それから炒飯だって用意してありますよ! 
 他にも、料理はまだまだ沢山……一品ずつは男の人が食べるには、ちょっと物足りない量かもしれませんけど。
 その分種類を増やしましたから、思う存分、一杯食べて帰って下さいね!」

 この瞬間、プロデューサーは群れをなした料理の山がただ一人自分のために用意された物だということを知り、
 己の楽観的な性格を呪い、この後に待ち受ける苦難を悟ると、涙を堪えて天を仰ぎ、神にその身を任せることを決意した。

 文字通り炒飯が山盛りにされた皿を乾いた笑顔で受け取りながら、プロデューサーはこう思ったそうだ。

「ああ、どうして俺の体は、機械で作られていないんだ」と。
 機械の体で生きていたなら、食事はコップ一杯のオイルと電気だけでも十分なのに……。

 
 いや、ダメだ。相手が美奈子では、一食につき二十五メートルプール一杯分のオイルを用意することだってやりかねない。
 むしろ一時間おきに給油が必要になるような、酷く燃費の悪い身体に作り替えられる可能性だってある。

 その方が彼女としては食事を用意する回数も増えるのだし、美奈子はロボット工学の権威でもなんでもなかったが、
 彼女には食事を振る舞うという行為の為に、博士号だって取りかねない程の凄みがあった。


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