過去ログ - 【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪
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45: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/25(水) 19:28:42.92 ID:5NvyqV2M0

「では、美奈子さん? このダメプロデューサーはお仕置きの為に、騎士団が連行させてもらいます。
 今後はいくら頼まれたとしても、一切の食事を用意しないようにしてくださいね〜」

 味方だと思われていた佐竹飯店の店員を含む屈強な男たちに囲まれて、美奈子に「は、はい」と答える以外に道があろうか?

 店外へと引きずられるようにして連れて行かれるプロデューサーの後姿を、
 この時の美奈子はただ黙って見送るしかなかったのである――。

 
 そらからというものプロデューサーには、事務所のアイドルたちに加えて朋花が率いる『天空騎士団』の厳しい監視もつけられた。

 事務所内ではアイドルたちが、劇場施設ではスタッフたちが、外に食事へ行こうにも、
 どこかで団員に見られているかと思うと、おちおち買い食いもできやしない。
 
 一応、人並みに食事はさせてもらえるが、美奈子の作るボリューム満点な料理の数々に比べれば、なんと味気の無いことか。
 
 もはや食の桃源郷はこの世に無いのか? 俺はこのまま、美奈子の手料理とは縁を切らねばならぬのか……。

 必要な栄養こそ足りているものの、日に日に覇気を失くしていく彼の姿をついに見かねたアイドルが、
 こっそりと差し入れを渡そうとすることもあったのだが、その都度「いけませんよ〜?」と現れる朋花ときたら、
 現代の忍者もかくやと言える神出鬼没ぶりである。
 
 そして世に圧政が続けば革命の火花が散るように。
 事ここに至っては、ついに美奈子もかねてから準備していた計画を、強引にでも実行に移す覚悟を決めた。

「本当は、もう少し時間をかけたかったけど……もう我慢なんてできないよ! 
 一刻も早く、プロデューサーさんのお腹を満たしてあげなくちゃ……!」


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