過去ログ - 【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪
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69: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 14:47:39.11 ID:dh2DsXgI0

 一瞬、プロデューサーには美奈子の瞳の奥にギトギトと粘着するような輝きが見えた気がした。
 
 だが、今の彼にそんな違和感を気に掛ける余裕はない。
 中華まんの湯気に乗って鼻をくすぐる良い匂いが、彼の食に対する欲求をガツンガツンと刺激していたからである。
 
 もはや我慢も限界だった。プロデューサーが無言で、しかし迫力のある形相で中華まんをむんずと掴む。
 
「ダメだよ!」

 突然、彼を制止する声がした。それは僅かばかりに残った彼の理性が呼ぶ声か? 
 否、その場の全員が一斉に声のした方へ振り返ると、開けたばかりの扉の傍、腕を組んで仁王立つ桃子の姿がそこにはあった。
 
「それを食べちゃダメだよお兄ちゃん。……ちょっと前にも言ったでしょ? その一口が豚の元って」

 真打ちは、遅れた頃にやって来る。桃子がしたり顔で言った言葉を聞いて美奈子が不快そうに眉をひそめ、
「ちょっと桃子、それって一体どういうことなの?」と律子が怪訝そうな顔で彼女に訊いた。

 その傍ではいつの間にやら、朋花がプロデューサーの手から中華まんを取り上げている。
 
「焦らないでよ律子さん。今から桃子が、順を追って説明するから」


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