過去ログ - 【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/01/31(火) 14:59:09.99 ID:dh2DsXgI0
「桃子も、最初はそう思ったよ。……実際、美奈子さんが持って来たその肉まんは
劇場の厨房で作られたばかりの出来立てだよね?
サプリメントが入ってるかどうかについては美奈子さんが厨房を出て行った後で、
この容器の蓋に小さくつけておいた印を調べて分かったし」
そう言って桃子が持っていた容器のキャップ部分、その根元を指さした。
「桃子ね、冷蔵庫の中に入ってたすべての容器の蓋を少しだけ緩めておいたんだ。
それから、緩めた状態でキャップと入れ物を繋ぐように小さく線を入れて――後から見た時、この一直線に引いた線がズレてたら、
少なくともそれは誰かがこれに触った証拠になるし、厨房にあった計りで重さも調べておいたから、
印に変化があれば重さを比べて、使われたかどうかをハッキリさせることだってできるでしょ?」
朋花の手から皿に戻されていた中華まんと美奈子の顔を交互に見て、プロデューサーが言う。
「美奈子……本当なのか? その、俺への差し入れにサプリメントを入れてたってのは」
彼の言葉に少女は黙ったまま、ただ小さく一度頷いた。プロデューサーの顔が、なんとも苦渋に満ちた表情になる。
「……なんでだ? どうしてお前は、俺のことを太らせようと――」
だが、その続きは桃子による「早合点しないでよ、お兄ちゃん!」という叱責の声にかき消された。
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