過去ログ - 【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪
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79: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 15:07:52.66 ID:dh2DsXgI0

 今、プロデューサーの体重増加、その謎を解いた小さな少女の胸の中には、自分を責める気持ちが一杯だった。
 呼びかけに顔を上げた美奈子を正面から見据え、意を決したように桃子が言った。
 
「ご、ごめんなさいっ!」

 そうして、深々と頭を下げる。
 
「も、桃子……お兄ちゃんが太ったって知った時から、美奈子さんのせいだと思い込んじゃって……
 勝手に制限令なんて出してもらうし、悪者みたいに扱っちゃって……それで、それで……!」

 そう、そうなのだ。桃子は厨房で事の真相に辿り着くまでの間、今回の件の原因を作ったのは、
 美奈子のせいだと決めつけて行動していた。

 そもそも調理場を探ったことすらも、彼女が何かしらの細工を差し入れに行っていると思い込んでの行動であったのだし、
 そこに一抹の疑問すら持たなかったのだ。
 
 だが、それは一人の少女を事務所から孤立させ、あたかもいじめのように彼女を追い込んだのではないか?
 
 少なくとも、制限令が出されてからの期間、美奈子はどことなく元気が無いようだったことは、
 彼女たちを監視していたお目付け役のアイドルたちも証言している。
 
 ……自分の身に置き換えて考えた時、桃子はことの重大さと、
 良かれと思ってとった自分の行動の乱暴さに改めて気がつき、後悔した。

 だが、単に制限令を終わらせただけでは意味がない。美奈子にかかった誤解を、律子たちの納得のいく形で解く必要があったのだ。


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