過去ログ - 【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪
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84: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 15:14:24.97 ID:dh2DsXgI0

「味が落ちた……? 何か、変わったんですかこのコロッケ」

 不思議そうに聞き返す律子に、千鶴が言う。
 
「いいえ、ちっとも! ただ、先ほどコレを食べたプロデューサーは……」

 千鶴が、彼女にしては珍しく渋い顔になって

「『味、変わりました?』なんて、以前なら律子と同じように、
 一つと言わず二つ三つと美味しそうに食べていましたのに。今日は一つお食べになっただけでもういいと」
 
「……そんなことが」

「それに、わたくしだけではありませんのよ。近頃では他の子の差し入れにも興味を示さず、
 貴音の話では以前は週に三度は通っていた常連のラーメン屋台にも、姿を見せないことが多くなったとか……」

「でも、美奈子が作る食事には夢中ですよ? 
 今朝だって、仮眠室から出て来たと思ったらわざわざ厨房の方に自分から出向いて行って――」

 そこまで言って、律子はふと言葉を止めた。……何かが、おかしくはないだろうか? 
 その何かが、一体なんだというのかについてまでは分からないものの……妙な違和感が、浮かんでは消え浮かんでは消え。

 
「あの方の舌には、美奈子の料理の方が合っているのかしら?」

 千鶴にとってしてみれば、その一言は何気ない一言だったのだろう。
 だがその言葉を聞いた途端、律子は末恐ろしい想像をしてしまった。


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