過去ログ - 【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪
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86: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 15:18:39.89 ID:dh2DsXgI0
 
 律子の脳裏に、あの日の桃子の言葉が蘇る。
 
『美奈子さんが差し入れする料理のカロリーをキチンと計算してるのも分かったよ』

 だが、それはおかしな話じゃないか。
 他にも桃子は言っていた、彼女は栄養とカロリーのバランスも考えて、プロデューサーの健康には人一倍気を遣っていたと。
 
 桃子の推理では、プロデューサーの体重が増えたのは彼自身の過失によってであると説明された。

 あの話を聞いた時は、なるほどそうかと思いもしたが……そこまで気を遣うことのできる少女が、
 果たして自分の差し入れる分以外の食事によって加算されるカロリーのことを、ないがしろなどするものだろうか?
 
 二言三言、『差し入れの分、食事を抜いてくださいね』などと伝えることすらせずに――。

 
「……そういえば千鶴さんは、桃子と一緒に美奈子の厨房を調べてましたよね」

「あら、ご存知ですの? 確かに桃子ちゃんにお願いされて、二人で冷蔵庫の中を見て回ったりしましたわ」

「その時、何か妙だなと思ったことはありませんでした?」

 真剣な顔で言う律子の様子に、千鶴も只ならぬことだと気づいたのだろう。
 当時の記憶を思い出そうとするように、千鶴は顎に手を当ててしばし考えると

「……そういえば、冷蔵庫の中にサプリメントの入った容器が見つかった時、わたくし少々気になったことが」
 
「違和感ですか?」

「え、えぇ……もやしの袋の奥に、まるで見つけてくれと言わんばかりにわざとらしく隠されていて……」



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