過去ログ - 【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪
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89: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 15:24:11.42 ID:dh2DsXgI0

 ……だが、その証拠は何もない。全ては単に、律子一人の想像だ。

 とはいえ、彼女の目論見は達成され始めているのではないだろうか? 
 その予兆とも言える変化……プロデューサーの嗜好の変化は、既に表れ始めている。
 
 一食だけの差し入れの時でさえ、彼は他のアイドルからの差し入れや食事の誘いを
 ――いわば、アイドルたちとのコミュニケーションをとる機会を――美奈子の料理を理由に度々断っていたのだ。
 
 それでも何とか時間や腹の余裕を見つけ、彼女たちと過ごしていたプロデューサーだが……
 食の好みすら変わってしまったなら、そんな機会はこれまで以上に減るだろう。

 それがアイドルとのコミュニケーション不全や事務所内における扱いの格差、
 そこから始まる嫉妬や内部分裂に繋がって行かないと誰が言い切れる?
 
 そんなことになった時ですら、彼の隣に寄り添っているのはもちろん……
 胃袋を掴めとはよく言ったものだと、律子が静かに自嘲する。


「……プロデューサーが本当に太ったのは体じゃないわ」

 自分は、早まったことをしたかもしれない。思わず、律子の口から呟きが漏れた。

「味覚のダイエット法なんて……知らないわよ……」


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