過去ログ - 女「また混浴に来たんですか!!」
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44:名無しNIPPER[saga]
2017/01/28(土) 18:29:54.70 ID:5Lm2bIQY0
女「本当に助かりました……怖くて逃げ出せなかったんです」

男「逃げ出せたさ、お前なら。ただ、苦痛な時間は少ないほうがいいと思ってな」

男「俺も人混みは苦手なんで、一見さんはお断りしたかったんだよ。ましてや常連になられても困る。湯が汚れるからな」

女「そ、それ!あなた身体流さずに先に入ってたんですね」

男「確かにお前は洗ってるな」

女「いつも見てたんですか!?」

男「身体を流す音が聞こえるだけだ」

女「マナー違反ですよ」

男「俺は管理人のおばさんに全てを認められている存在だ」

女「凄い自信ですね」

男「俺が街中の温泉に行かない理由がわかっただろう」

男「入りたくても入れないんだ。この刺青のせいで」

男「それをここのおばあさんは、見えないようにすればいいと言ってくれたんだ」

男「隠して入ろうか迷ったが、事情を説明したんだ。早朝の誰もいないような時間しか利用しないからとな」

男「そのインクはなんだい?」

男「刺青です」

男「暴力団かなんかなの?」

男「もう足を洗いました」

男「洗った割には落ちてないじゃないか」

男「いや、洗ったというのはですね」

男「冗談だよ。入りな。ただし隠すんだよ」

男「いいんですか」

男「刺青がなくても隠すべきもんを隠さないやつも時々いるからね。あんたはそいつらよりはマシそうだ」

男「僕はそいつらよりも極悪人ですよ」

男「いいから入りな。ここにはね、日本の美しさが詰まっているんだよ。心を洗ってきな」

男「こんな会話をした覚えがある」

女「…………」

男「本当だぞ?」

女「いえ、疑ってるのではなく。その会話が嬉しくて、何度も反芻してたのかなって」

男「…………」カァ…

女「あれ、もうのぼせちゃいました?」

男「……バカ言え。今から楽しむところだ」


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