109: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2017/01/25(水) 23:23:27.04 ID:2QzEDCRD0
穂乃果「・・・・・・」
海未「・・・・・・」
ことり「・・・・・・・ひっくち」
穂乃果「冷えて来たね、そろそろ寝袋に入ろうっか」
海未「そ、そうですっ。夏とはいえ山の気温は低いですからネっ」
海未「ことり。ことりは一人用の寝袋を使ってください。寝相で蹴られたら大変ですから」
ことり「うん」モソモソ
海未「それと、足の下に荷物を置きますね。足を心臓より高い位置まで上げることで血流を悪くし、内出血と腫れを防ぎます」
海未「穂乃果は私とこっちの寝袋に入りますよ」モソモソ
穂乃果「は〜い」モソモソ
穂乃果「おっ、この下に敷いているエアマット、柔らかくていいねえ」モフッ
海未「ええ、これで地面の冷気を防げるうえに、地面の凹凸を無くして寝やすくなります。銀マットより携帯性に優れていて重宝するんですよ」
ゴォォオオオオ! バサバサバサーッ!!
ババババババーッッ!!
穂乃果「わっ、すっ、すごい風・・・。雨粒も大きくなってきたみたい。ね、ねえ、テント大丈夫・・・だよね?」
海未「心配ありません。長めの金属ペグを12本打ち込みました。さらに、人が三人と荷物もテントの中です。飛ばされるなど考えられません。それにこのテントは歴史ある日本メーカーの純正品です。信頼できる登山向けの耐風仕様ですので、この程度の風ならなんともありません」
穂乃果「そ、そっか・・・なら大丈夫だよね」
海未「はい。絶対に大丈夫です」
海未(・・・とは、不安にさせないために言うものの。自然の力とは時として人知を大きく超えます。かといって、ここまできたらもう後は祈る以外にできる事はありません)
海未「今日はもう寝て、今は体を休めることだけを考えましょう。ライト消しますよ」
カチッ
穂乃果「おわっ、思った以上に真っ暗だ。本当になんも見えなくなっちゃった」
海未「日が完全に落ちて、街灯も全くない山中ですからね」
海未「寝ますよ。おやすみなさい」
穂乃果「は〜い。おやすみ」
ことり「おやすみ」
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