51: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2017/01/25(水) 14:22:46.13 ID:2QzEDCRD0
海未「昔の北海道と言うとアイヌ民族が思い浮かぶのですが、クラークがアイヌの方と会ったことはないのでしょうか?」
おじいさん「うーん。クラークとアイヌとの接触はなかったと思いますよ。クラークは一年契約で北海道に来て途中の船もあったから、実際北海道にいたのは8か月くらいだから」
海未「8か月? 意外と短かったんですねえ」
おじいさん「でも・・・アイヌ、そうですねえ。クラークもそうですけど、アイヌと言えば我々現代人でもアイヌから学ぶべきことはたくさんあると思うんですよ」
海未「学ぶべきこと・・・? それは・・・?」
おじいさん「アイヌは本当に『自然との調和』に重きをおく人々だから」
海未「自然との調和・・・ですか」
おじいさん「しかしながら、彼らは文章を残すという習慣がほとんどない」
海未「全て口頭で歴史を伝えていたのですか?」
おじいさん「そう! だから我々がアイヌの知識を得ることは非常に難しい」
海未「ふむふむ」
おじいさん「っと、随分長く話し込んでしまいましたね」
海未「あっ、いえ。こちらこそたくさん質問してお時間を取らせてしまってすいません」
おじいさん「いやいや。随分熱心だったけど、何か歴史の研究でもしているの?」
海未「えっと、別にそういう訳でもないんですが。私は文学が好きで、その関連で歴史とか色々知りたくなってしまって」
おじいさん「ふーん。時間大丈夫ですか?」
海未「ええ、大丈夫です」
おじいさん「そうですか。おっと、あっちに外国人が来たからガイドしないと。それじゃ良い旅を」
海未「はい! ありがとうございました!」
テクテク
おじいさん「Hello. Do you need detail explanation?」
海未「・・・あっ、すいません、穂乃果、ことり。ずっと時間を使ってしまって」
ことり「ううん。すごく勉強になったよ。あのおじいさんすごかったね。色々な事を知ってて、英語までしゃべれて」
海未「ええ。あの御年でとても元気な方でしたね。素晴らしいお方に会えました。すごくいい勉強になりました。無料でこんなに勉強させて頂いて、恐縮です」
海未「あれ? そういえば穂乃果がいませんね?」キョロキョロ
ことり「穂乃果ちゃんはあっちの椅子で・・・」
穂乃果「くかー・・・」zzz
海未「ほーのーかぁ・・・!」ワナワナ
穂乃果「わぁ゙ぁ゙?! 体重増えた!」ガバッ
海未「あんなに貴重なお話をして頂いていましたのに何寝てるんですかっ!」
穂乃果「おわっ?! いぃぇえっ! 寝てないよぉ! お、おお面白かったもん! 後半すごい引き込まれたよね〜・・・・」ビクビク
海未「んん〜っ!!?!」ズイッ
穂乃果「ひっ・・・ご、ごめんなさい・・・」シュン
ことり「あはは・・・」
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