95: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2017/01/25(水) 20:19:11.49 ID:2QzEDCRD0
穂乃果「海未ちゃん・・・?」
ことり「どうしたの・・・? いつもの冷静な海未ちゃんらしくないよ・・・?」
海未「今はとても危険な状態なんです!」
ことり「それは私達も分かっているつもりだけど・・・」
海未「いえ! 分かっていません! このままここにいたら・・・」
海未「私達は川に吞まれます・・・!」
穂乃果「川? 川ってあそこの川?」
海未「鉄砲水といって、川は雨が降ると信じられない早さで増水する場合があるんです!」
ことり「そうなの?」チラッ
ことり「えっ? あれれ? あの川ってこんなに近かったっけ? 私がここに落ちた時は数メートル以上は離れていたと思ったけど、もうほとんど目の前だ・・・!」
穂乃果「う、うそでしょ・・・・? だって、雨が降り始めてそんなに時間経ってないよ?」
海未「上流側ではずっと前から雨が降っていたんだと思います!」
海未「それに今立っているここは砂利ばかりでしょう。それは頻繁に増水した川に浸かっているということです!」
穂乃果「ええっ〜!!? ど、ど、ど、ど、ど、どうしよう!! あんな急な流れの川なんて泳げないよ!!」
海未「そうです・・・・だからすぐに逃げないといけないのですが・・・。どこに逃げる・・・? さっき降りた崖を上るしか・・・いや、しかし・・・結構離れていますし、走って向かってもその間に鉄砲水に追いつかれるかも・・・ああもう、考えがまとまらない・・・!」アタフタ
ことり「あっ! あそこは?」
海未「あそこ? あっ、ああ。50メートルくらい先に、崖に沿って土が剥き出しの斜面がありますね。登れるでしょうか・・・」
海未「上の方に木の根が露出しているので、あれに掴まればなんとか上がれるかも。一見登れそうですが・・・いえ、考えている暇はありません! あの斜面を登るしかありません! 急ぎましょう!」タッ
穂乃果「よし! 走っていくよ、ことりちゃん!」タッ
ことり「うん・・・・!」
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