過去ログ - 未来人「少し先の未来で、待ってるから」
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◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 20:30:32.56 ID:Nr4cjnOQ0
といっても、私は早く歩けないので、山田に手伝ってもらいながら、家の近所を散歩するだけの形になった。
「おじさんって、どんな見た目だった?」
山田はあのぼんやりとした映像しか見てなかったので、詳しい見た目は知らなかったそうだ。
「えーと」
正直に話すのは気が引けたので、よく覚えてない、と答えた。
でも、私のまぶたの裏には、はっきりと川田の顔と、焦げ紫の匂いがこびりついていた。
つい早く歩きそうになる。
「ごめん、気持ち悪いなら、無理して思い出さなくてもいいよ」
山田は少し申し訳なさそうに、私から荷物を受け取った。
いつの間にか、怖い顔をしてしまっていたようだ。
頭から、焦げ紫が離れない。
隣にいる山田は、いつも女の子らしい桜色の匂いがするのだけど、なかなか焦げ紫が離れようとしない。
少しよろけたふりをして山田に顔を近づけてみたけど、山田が少し驚いただけで、桜色の匂いは焦げ紫に負けてしまった。
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